留学&キャリアとしての留学カウンセラー

留学の全てを知る留学仕事人の得する留学情報、業界動向、留学カウンセラーになるためのノウハウ等の解説

悪い留学カウンセラーの見分け方

良い留学カウンセラーになるためには、悪いカウンセラーの習性を知って、それを反面教師にする必要があります。ここでは悪い留学カウンセラーの習性をリストアップしてみます。

悪い留学カウンセラーの習性

・ 申し込み(契約)をさせることを最優先に考える → 相談者のニーズを深く知ろうとしない。ニーズに合った留学プランを提案できない。
・ NOといえない → できもしないことや確証もないことでも引き受けてしまう
・ 相談者の話の途中で割り込んで話す → 傾聴ができない
・ 一方的に自分のペースで話す
・ 決め付けて話す
・ 明確なアドバイスが少ない → 知識不足で自信がない
・ PCのデスクトップがアイコンだらけ → 整理整頓ができない
・ メーラーの受信トレイがメールで一杯 → きちんとフォルダーわけができてない → 整理能力がない
・ ブラウザーのお気に入りがフォルダー分けされてなくばらばら → 同上
・ ブラウザーのお気に入りの中にカウンセラーが当然知っておくべきサイトが登録されていない
・ 机の上が書類だらけで整理されていない
・ レスポンスが遅い
・ 報連相(報告・連絡・相談)がきちんとできない
・ 進学カウンセラーなのにNAFSA Advisor’s Manualを読んだことがない
・ AAIEP, UCIEP, NAFSA, IALC, ALTO, CLC, ICEF, ALPHE, English UK, JAOSなどについて知らない → 業界の知識がない
・ 自社サービスの契約約款の中身に疎い
・ 明らかに商品知識に乏しい

何の欠点もいない人間は存在しません。残念ながら私も含め私が知る留学カウンセラーの中には、上記のような習性の一部を持っている人もいます。ただ大切なのは自分の欠点を認識して理想に向けて改善の努力をしているかどうかだと思います。ある意味ではそれを怠っているカウンセラーがもっとも悪い留学カウンセラーかもしれません。

留学カウンセラーMust Knowの国際団体 その1WYSE

WYSE(World Youth Student & Educational Travel) Confederationについて

WYSE
は2006年に100年以上の歴史を持つFIYTO(Federation of International Youth Travel Organization)とISTC(International Student Travel Confederation)が合併してできた非営利機関です。この機関は世界の若者や学生の旅行、文化交流、留学に携わるプロフェッショナルたちで構成されています。この機関のミッションは”to increase international understanding through the promotion of travel and educational opportunities for students and youth”(若者と学生の旅行と留学の機会を促進させることを通じての国際理解推進)であります。

WYSEの下部組織にはオペア(IAPA)、海外傷害保険(IASIS)、国際学生証(ISIC)、学生海外旅行(ISTC)、学生海外飛行機旅行(SATA)、若者の安全旅行のための滞在施設(STAY WISE)、若者の海外での就労(WYSE Work Abroad Association)、そして留学カウンセラーには一番なじみが深い語学留学の機関であるALTO(Association of Language Travel Organizations)などの機関があります。

WYSEは年に一度、WYSTC(World Youth and Student Travel Conference)という国際会議を開催します。その3日間のイベントでは業界向けのセミナーやネットワークや商談のための機会が提供されます。

留学で人生が開けた実例

最初にカウンセリングに来たのはご両親で、息子さん(Aさん)の相談でした。

Aさんは、高校卒業後、1年間予備校に通い猛勉強後に大学の法学部に合格したものの、入学後に数ヶ月通学しただけで、目標を見失ってしまい、全く大学へ行かなくなってしまいました。アルバイトをするわけでもなく、何かに打ち込むわけでもなく、だらだらと日々を過ごしているということでした。それでもご両親は、いつかは大学へ行ってくれるだろうと期待しながら大学へ授業料を支払い続け、2年が過ぎていました。


ご両親がAさんに海外の大学へ留学してみたらと話をしたら興味を示したので、詳しく教えてほしいということでした。ご両親としては、これ以上家でブラブラしていてもらっては困るので、どうにかしてほしいという気持ちが強かったようでした。

カウンセラーは、ご両親に留学の基礎的なことや可能な選択肢などをお伝えしながら、まずはご本人が相談に来るよう伝えました。このような場合、本人と直に話して、考えや現状、希望、意思を確認することが大切だからです。

しばらくして、Aさんが一人でカウンセリングに来ました。Aさんとの最初のカウンセリングは、いかにAさんに心を開いて話しをしてもらえるかがポイントでした。自分の気持ちを「知らない大人」に話すのはとてもハードルが高いことだからです。(留学カウンセラーには、ただ単に知識だけでなく、傾聴スキルやコーチングスキルも必要です。)

投げやりな口調のAさんの話を根気強く引き出しながら、現状から抜け出るために留学したいという気持ちはあるものの、英語力がないことや、そもそも自分に留学なんて出来るのかという不安が大きいことが分かりました。

その後、何度かカウンセリングを重ね、Aさんはアメリカの2年制大学へ進学し、2年制大学でビジネスを専攻後に、4年制大学へ編入するというプランを選びました。
進学先2年制大学へ出願し、条件付合格を取得した上で、大学内の語学コースに行き、英語力を上げるというものです。

留学が具体的に決まってからのAさんは、見違えるように生き生きとして留学準備に取り組み、なるべく早く留学したいとのことで、当初の予定から数ヶ月早めてプランを練り直し、旅立って行きました。

その後Aさんは、それまでだらだらと日々を送っていたのが嘘のように真剣に学習に取り組み、英語力も上がり、2年制大学で学び始めました。留学して1年ほど経った頃、それまで何がやりたいのか分からなかったAさんが「機械工学に進みたい」という明確な目標が出来たと報告してくれました。
Aさんは、今、2年制大学で優秀な成績を収めながら、編入先の4年制大学を選び始めています。





留学カウンセラーの醍醐味 番外編

いろんなことを知れる喜び

留学カウンセラーは単なる学校情報だけでなく、いろんな国のいろんな次元の情報を仕事を通じ毎日学ぶことができます。

自分が行ったことがない国や都市の学校を紹介するのも仕事だからです。
学校だけではなく、その国の教育制度、地理、交通事情、治安、査証についてなど学ぶことは無限にあるのです。

私にも経験がありますが、自分が行ったことがない学校でもWebや書物を読んだり、学校関係者や留学経験者の話しを聞いたりして、しっかり学んで、多くの学生に紹介した学校は、実際自分が行ったような感覚を持ってしまいます。

そんな学校に本当に視察に行った時に、まるでデジャブを見ているような感覚になった経験があります。

何でも知りたい好奇心や冒険心が強い人には留学カウンセラーの仕事はとても面白い仕事だと思います。

留学カウンセラーの海外学校視察について

いくら自分自身に留学経験があったとしても、広範囲の相談に説得力あるアドバイスができるようになるためには、より多くの国のより多くの留学先の学校を訪問して、より多くの学校関係者と留学生の話を聞くことが大切です。

つまり留学カウンセラーになるとこれらの必要性からも学校視察に行く機会が持てるということです。

多くの会社が自社の留学カウンセラーを定期的に学校視察に行かせる制度を持っています。また受け入れが行側の学校も積極的に自分の学校を見てもらいたいと思っています。

大きなチェーン校などでは通常1年に1度か2度、世界中の提携先留学エージェントのカウンセラーを自分の学校の視察旅行に招待します。学校を視察させるだけでなく、現地学生と話させたり、滞在先や近くの観光地を見せたり、スタッフとの食事会を催したりしてくれます。通常、国際線の飛行機代以外は全ての費用を学校が負担してくれます。

これを業界ではFam Tour(Familiarization Tour)と呼んでいます。この旅行では他に招待された外国の留学カウンセラーと知り合いになれるいい機会でもあります。

留学カウンセラーのネットワーク作り

留学カウンセラーとして仕事をしていると、異文化の人間とビジネスをしたりコミュニケーションを取る機会も多く、学校の経営者、マーケティング担当者、教務や事務スタッフ、先生、他の国の留学カウンセラーなどと様々な機会を通してネットワークができてきます。

中には文化や言葉の壁を乗り越えて非常に親しくかつ尊敬しあえるような関係に発展するケースもあります。

私のネットワークは次のようにして作っています。

紹介先の学校の経営者や校長は彼らが私たちのオフィスに訪問してくれたり、私がその学校視察に行ったりした時に知り合うケースが多いです。最近はAlpheなどのネットワークイベントもその機会になっています。

NAFSAなどの国際会議でも新たな学校や他の国の留学エージェントのスタッフとのネットワークをレセプションや展示会などを通して作っています。

同業者や大使館などの政府関係者は留学業界団体の活動を通して知り合います。

不思議なものでいったんある一定数のコアになる人たちと繋がると、そこから飛躍的にネットワークが増えるものです。このネットワークは様々な意味で現在の私の仕事に役立っています。

例えば、ある語学学校の経営が傾いているなどの情報、学校の買収や合併の情報、どこの国の学生が増えているかの情報、学生ビザのルール変更の情報など留学カウンセリングする時にとても役立つ情報を多く入手できます。

そしてこれらのネットワークである彼らや彼女らから多くのことが学べ、プロフェッショナルとしてのいい意味での刺激を受けることができるというのも、留学カウンセラーの醍醐味の一つです。

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Appendix

留学仕事人

留学仕事人

留学プロデューサーとも呼ばれる。

「こうすればなれる留学カウンセラー」(リーダーズノート社刊)の著者

留学業界20年以上。世界の学校500校以上を視察。海外の業界紙や国際会議で日本の留学事情を発信している留学仕事人。日本だけでなく海外の留学業界事情にも精通。

何故か音楽も都市もソウル好き。往年のソウルダンサー。最近はサイクリングがマイブーム。愛車はコペン。

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