留学&キャリアとしての留学カウンセラー

留学の全てを知る留学仕事人の得する留学情報、業界動向、留学カウンセラーになるためのノウハウ等の解説

留学雑誌について その2

留学雑誌についての第二回目は私が以前いたアルクが発行している「留学事典」について紹介したい。当時は企画立てなどに協力していた。

2.「留学事典シリーズ」アルク発行

もともとアルクが発行する英語学習誌「English Journal」別冊として発行されたムックで、確か1970年代後半には発行されていたはず。前回紹介した留学ジャーナル(RJ)よりも早く世の中に留学情報を身近な形で広めた功績は大きい。

留学ジャーナルは留学エージェントが出した世界初の雑誌だが、この留学事典は書店販売された雑誌としては、RJより早いので間違いなく世界初であろう。(日本は当時とても凄い留学サービス先進国だった)

留学事典の特徴


・発行当時は、出版社のアルクが企画編集するが、メインの記事の部分は専門家などに執筆してもらう形態が多かった。(現在はだいぶ変わってきている)

・この事典で調べて(学んで)自分で留学手続きをする人をメインのターゲットにしていた(現在はそうでもない)

・記事の解説内容などが深く専門的でやはり事典的(こちらも現在はだいぶ変わってきている)

・出版社が出す雑誌なので、留学エージェントや海外の学校の広告が多い

・記事などは中立的

アルクも会社として留学を重要視している姿勢は昔から変わらないが、その留学をビジネスとしてどのように位置づけるかは、紆余曲折している。

留学事典をはじめて出した当時は、あくまでも出版社として留学情報を読者に提供するという立場だったが、その後アルク自ら留学相談や斡旋サービスを開始して、その後それを縮小し、また復活させたりしている。

私もその復活劇の渦中にアルクに入ったのだが、その後彼らの留学事業はまた違う局面を迎えている。

●留学事典の今後
出版事業としてみた場合、昨今の雑誌販売の低迷や、紙広告抑制の流れを見ると、留学事典も厳しい。実際、このシリーズも以前と比べだいぶ種類も減り、ページ数も激減している。
Webとの更なる連携や、会社のビジネスとのシナジー、新規事業との連携を考えないと、長年続いたこのシリーズも休刊になってしまう可能性がある。

アルクの元社員としても留学業界人としても、この雑誌がなくならないように、サポートができればといつも考えている。



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留学雑誌について その3

留学雑誌についての最終回は先日私も取材を受けた「あの国でこれがやりたい」を紹介する。

3.「あの国でこれがやりたい」企画・制作 (株)トゥモロー

この雑誌は、ある意味留学情報雑誌としては異色な存在として90年代に入ってから創刊されたと記憶している。
今までの留学雑誌は「学校」で「学ぶ」ということを中心に展開していたが、この雑誌は「海外」で「体験」すると言うアプローチで構成されている。

もともとあのリクルートの海外旅行雑誌「ABロード」の競合誌「ブカンカ」を制作していた人たちが作った留学版旅行雑誌なので、他の留学雑誌が留学のノウハウや各学校の情報をメインに掲載しているのに、この雑誌は目的別に体験できるプログラムを中心に掲載している。

つまり「何ができるプログラムか」がメインで「学校情報ありき」ではない。(中には学校名もわからないプログラムも紹介されている)


●「あの国でこれがやりたい」の特色


・体験したい目的別にプログラムを紹介 (学校紹介ではない)

・旅行商品的な見せ方(わかりやすさ)

・トラディショナルな語学留学や進学留学ではなく、インターンシップやワーキングホリデイ、ボランティア、専門学校留学など体験型プログラムの紹介が多い

・学校からでなく留学エージェントからのプログラム掲載料(広告料)で成り立っている (現在は学校からも広告を取っている)

・Webサイトや携帯サイトとの連動

この雑誌が、それまで少し普通の人には敷居の高かった留学を「旅行化」「大衆化」する流れを作った功績は大きいと思う。また、この雑誌はニッチだが興味深いプログラムを持つ、比較的規模が小さい留学エージェントの集客媒体の役割もしてきた。

ただ、この雑誌もWeb全盛で紙媒体が絶不調の現代にあって、他の留学雑誌同様苦戦している。最大のクライアントである留学エージェント自体が、広告を雑誌からWebにシフトしているし、留学生数が減る中、広告費の抑制をしているのも大きい。

他の留学雑誌にはないユニークさを持つこの雑誌には、また違う留学マーケットを開拓する力があると思う。是非頑張って継続発行してほしい。




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留学雑誌について その1

昨日、留学雑誌「あの国でこれをやりたい」の取材を受けた。

留学手配会社の記事部分と次回の特集のアメリカ語学留学のページ部分に載る対談部分に関して、3時間の取材だった。

留学情報の雑誌やムックは、だいぶ数も減ってしまい、書店に行ってよく目にするのは実質「留学ジャーナル」「留学事典」そしてこの「あの国でこれをやりたい」の3誌になってしまった。

今回はこの3誌に少なからずかかわった私が、簡単に3誌の特色を業界視点で3回に分けて解説したいと思う。

第一回目はもちろん私の古巣で、私が以前この雑誌のプロデューサーもやっていた愛着深い留学ジャーナルを紹介したい。

1.「留学ジャーナル(RJ)」留学ジャーナル社発行
私の知る限り留学エージェントが書店チャネルで販売した、世界で始めての画期的な留学情報誌で、1983年から現在に至るまで発行され続けている。

RJが当時とても画期的だったのは以下の理由があった。

・民間の留学エージェントが書店ルートで販売した雑誌だった
→それまで留学エージェントはパンフレットを作り無料で配布していた(今でも、そのモデルを使っているエージェントが殆ど)
つまり無料パンフレットに付加価値をつけて、書店販売したところに革新性があった。 それは全国の書店で自社のパンフレットを販売するという画期的なマーケティング手法だった。

・1983年当時は留学情報は普通に入手できるものではなかった
→ その貴重な情報を一般に広める役割をした

・留学ノウハウ記事と留学先学校情報が掲載されていた

・学校情報には最新の留学費用をそのまま現地通貨で載せていた。
→多くのエージェントは現地通貨を開示せず、自社のサービス料などを含めた日本円表示にして、留学商品を販売していた。(現在もその手法をとるエージェントは多い)

・留学の紹介をするだけではなく、その先の疑問に答えるシステム(仕組み)を用意した。つまり無料留学相談を手紙、電話、来社で受け付けていた。
→こう書くと当たり前のようだが、雑誌を読んだ読者が自然に留学相談できる「読者無料サービス」を付けたと見せたところが画期的だった。

留学ジャーナルの雑誌としての特色は

・年間一万件を超す留学相談を受ける留学エージェントが、その相談内容などを反映させて記事や企画を作る雑誌

・年間数千人を留学に送り出し、その留学体験者からの声を反映して作る雑誌

・実際留学生を送った多くの学校から毎日送られてくる最新情報を掲載している雑誌

・毎日多くの相談を受ける留学カウンセラーの声を反映した雑誌

などということだろうか。

雑誌を作るのは相当な労力とお金がかかるが、RJはその知名度から、この会社の社名にもなったほど成功したモデルだ。(かつてはICS国際文化教育センターであった)

次回はアルクの留学事典について解説する。





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独立しました

現在まで25年間留学エージェントに勤めてきましたが、今回独立することになりました。

今後は以下の6つの活動を考えてます。

(1)留学&国際教育事業関連のコンサルティング
・国内外の教育関連機関の事業展開
・国外からの学生募集やブランディングに対してのコンサル

(2)留学カウンセラーの育成
・日本認定留学カウンセラー協会(JACSAC)の活動
・一般社団法人JAOS海外留学協議会認定「留学カウンセラー養成講座」講師活動

(3)留学関連の調査研究活動
・世界の留学動向(International Student Mobilityのトレンド)
・日本の留学動向(インバウンドとアウトバウンド)
・留学白書の取りまとめ

(4)講演活動
留学、キャリアとしての留学カウンセラー、海外体験、グローバル人材などの切り口での講演

(5)執筆活動
現在考えているもの
・新米留学カウンセラーや大学のアドバイジング担当職員向けの「留学アドバイジング実践ハンドブック」
・自書「こうすればなれる留学カウンセラー」英語翻訳版
・若者に留学や海外体験の素晴らしさと必要性を訴える啓蒙書
・業界紙への執筆

(6)留学業界への貢献
・一般社団法人JAOS海外留学協議会の活動

不安がないわけじゃないですが、やっと本当に自分がやりたいことを自分の思うとおりにできるという嬉しさがあります。

今後も一般社団法人JAOS海外留学協議会や日本認定留学カウンセラー協会(JACSAC)の活動も含め、留学業界の活性化のため元気な日本を作る為、留学カウンセラーの育成のために頑張っていきます。



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留学仕事人

留学仕事人

留学プロデューサーとも呼ばれる。

「こうすればなれる留学カウンセラー」(リーダーズノート社刊)の著者

留学業界20年以上。世界の学校500校以上を視察。海外の業界紙や国際会議で日本の留学事情を発信している留学仕事人。日本だけでなく海外の留学業界事情にも精通。

何故か音楽も都市もソウル好き。往年のソウルダンサー。最近はサイクリングがマイブーム。愛車はコペン。

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