留学&キャリアとしての留学カウンセラー

留学の全てを知る留学仕事人の得する留学情報、業界動向、留学カウンセラーになるためのノウハウ等の解説

英国で3つの国際会議に参加しています

8月30日からロンドンに出張しています。

今回の目的は3つの会議とBusiness English UKの学校視察です。

1. 世界留学事業者団体連合会(FELCA)の年次総会への参加
  世界の留学業界団体の代表が集まり留学業界を取り巻く様々な問題について話し合います。日本からは私とJAOS会長で前FELCA会長の山田氏が参加し、J-CROSSやJAOSの認定留学カウンセラー制度の取り組みにつて発表します。

参加団体
・スペイン Aseproce
・イタリア Ialca
・日本 JAOS
・韓国 KOSA
・トルコ TEAG・UED
・タイ Tieca
・フランス Unosel
・ブラジル BELTA
・東欧諸国 EAQA
・ロシア AREA
・イタリア Ialca

2. Alphe London参加
  留学業界誌のStudy Travel Magazineを発行しているHothouse Media主催のWorkshopです。毎年この機会に合わせてStar Awardという留学業界のアカデミー賞のような賞の発表会を兼ねた盛大なパーティーが開かれます。正装ということなので、タキシードを着ての参加になります。

3. Study World参加
  世界最大級の留学エージェントと大学や語学学校の商談会をメインにしたイベントです。

FELCAの会議の後にはGAELAという世界の語学学校業界団体連合会とのランチセッションなどもあり、昔からの業界仲間も多く非常に楽しみです。



J-CROSS留学審査機構アップデート

先日J-CROSS(一般社団法人留学審査機構)の説明会に参加した。



以前もこのブログで紹介したJ-CROSSは、消費者庁、文部科学省、経済産業省、観光庁などの助言を受け、業界団体のJAOS留学協会、そしてJATAの中にある留学・語学研修協議会(CIEL)が中心となって2011年11月に設立した団体である。

J-CROSSは、第三者の立場で留学事業者を審査し、認証した事業者に対して、機構が作成した独自のマークをパンフレットなどに使用することを認めている。

今年の4月に審査をスタートして以来、現在までに22社が認証されているということだった。
現在までの認証業者>>>

肝心の認証の基準は以下になっている。

・ 重要事項を説明しているか
・ 契約書などの必要な書面を渡しているか
・ 契約の変更・解除のルールが適切か
・ 広告・表示が適正か
・ 前払金についての措置などを講じているか


今回の説明会には、相当多くの留学事業者が参加しており、会場は50人以上の人が参加していた。

各省庁からJ-CROSSの取り組みに対する期待や応援のコメントもあった。文科省の担当者は4月以降2度にわたり、全国の高校や大学にJ-CROSS周知のためのメモを送っている。

留学希望者や大学などの教育機関からの問い合わせも徐々に増えてきて、今後、J-CROSSの認定を受ける留学事業者が増えてくることが予想される。

消費者にとっても安心して留学支援サービスを受けられる、事業者を選ぶ一つの目安ができたことは素晴らしいことだと思う。

業界の健全な発展を促すためにも、是非J-CROSSの存在がより多くの消費者に知られるようになってほしいと思う。

尚、この日本のJ-CROSSの仕組みに関して、今回ロンドンで開催される世界留学事業者団体連合会(FELCA)の年次総会でJAOSの代表として私が世界の他の留学団体の代表に紹介をし、世界レベルでこのような仕組みを導入することを促すことになっている。






H-LABで高校生たちにミニセミナー

ハーバードの学生を呼んで日本の高校生へリベラルアーツのレクチャーを座学形式で行うことを目玉とした、H-LABに今年もかかわることができた。

今年で2回目となるこの素晴らしい学びの場は、ハーバードの学部生小林君が中心となって、日本の大学生の有志と昨年始めた企画だ。


17日にあった開会式の模様

三菱商事や朝日ネットなどのスポンサーはついているが、基本は企業色が全くない大学生中心の善意の企画で、日本の高校生にハーバートの学生と一緒に旅館に泊まり合宿をして学び合うプログラムの他、グローバルな企業や取り組みを実社会でしている著名な方々の講演会やセミナーなど素晴らしい内容になっている。

今年は28人のハーバードの学生、全国から選ばれた78人の高校生、そしてボランティアでこのプログラムの運営を支えるに日本の多くの大学生で毎日東大の近くの旅館に参加者の皆と一緒に泊まり込みで行われている。

私は昨日の夜に行われたインタラクティブセッションで、参加している高校生や運営側の大学生にも関心がある「留学とキャリア」について、ミニセミナーを行った。



日本や世界の留学事情、今後の日本からの留学生の動向予想、日本政府や自治体の留学促進の動き、留学する上での不安要素、留学体験者アンケートの紹介、日本企業の留学経験者の採用のトレンドなどをお話しした。



参加してくれた高校生たちは皆本当に真剣で、とても多くの質問をしてくれたし、セミナー後は車座になって、それぞれの留学への思いや悩みを話してくれた。

彼らの悩みで多かったのが「進学先自体を海外の大学にするのか、まず日本の大学に入って、大学在学中に大学の留学プログラムで留学すべきか」ということである。

ご両親も含め、彼らの接する多くの大人は、「留学は日本の大学に入ってからでもできる、就職を考えてもまず国内大学に入学すべき」とアドバイスするようだ。非常に無難な回答である。

私は国内大学に進学することと海外大学に行くことは、その人のその後の人生を大きく分ける全く違った、体験をする4年間になると思っている。

18歳から22歳の多感な時期を、暮らしなれて不自由も少ない守られた環境で過ごすか、異文化異言語で「毎日が他流試合」の中で過ごすかは、その後の人生を変えうる非常に特別な4年になることは、明らかだろう。

高校生たちには、その観点に立って、自分でどちらかを選んでほしいと伝えた。

今回参加している高校生たちは、ある意味全国から選ばれている、素晴らしい能力を持った子たちだ。現役で国内難関大学に入学できる力を持っている子も多い。
海外の高校からの参加者や、帰国子女もいる。

そんな高校生たちも、ハーバード生たちや、実社会で活躍している社会人、そして日本の大学生などに触れ、毎日少しずつ今まで感じてこなかったことを感じてくれているようだ。

今まで自分の中にあった「常識」から脱皮して、少しずつ「もう少し広い世界観、人生観」を持とうとしているのがわかった。

それだけにそんなプロセスに少しでも関われたことが本当に喜ばしかった。私自身いろいろ啓発を受けた昨晩の3時間だった。


セミナー後、今回の企画のリーダーの慶応大学の伏見君と。



留学後困ったことは?(留学実態調査から)

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が「海外留学経験者の追跡調査(平成23年度)の結果の概要」から3回目は留学後に困ったことについてを書いてみる。

●留学終了後に抱えた悩み・問題は何か?

・語学力の維持: 28.3%
・語学力を活かす機会: 22.8%
・就職活動への遅れ: 13.1%
・経済的な余裕がなくなった: 11.5%
・進路全般: 10.3%
・日本社会への再適応: 9.2%

・特にない: 34.5%

語学力維持やそれを活かす機会で約60%と最も多い悩みになっている。今後日本のグローバル化も進み、都市部や大手企業のみならず、更に広範囲な場所で語学を活かせる機会が増えることが予想されるので、この問題は改善されるだろう。

就職活動の遅れについては、昨今企業の方も留学経験者採用ニーズが高まり、少しずつだが就活に支障がなくなりつつあると思う。
この企業の動きは今後留学を考える人たちにとって、非常に大きな意味を持つと思っている。

「経済的な余裕がなくなる」というのは致し方ないとしても「特に帰国後の問題がない」という人たちの割合が、今後もっと増えることを願いたい。






留学は就職に役立ったか?(留学実態調査から◆

2つ前のブログに「留学事業者の満足度」について、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が「海外留学経験者の追跡調査(平成23年度)の結果の概要」を元に書いた。

今回は帰国後の就職関連について、同調査の結果をもとに書きたいと思う。

ここでもう一度調査の概要を以下に記しておく。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・調査方法:インターネット調査
・調査対象者:留学経験者で、留学終了後15年以内の20〜40歳代
・調査対象者数:1,506サンプル
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以下が今回のメインテーマだ。

1.留学をしたことは、就職活動や進路決定のために役立ったか?

・役立った: 61.8%
・妨げになった: 2.9%
・どちらともいえない: 35.3%

*私的には「役立った61.8%」という数字が、自分の肌感とはだいぶ違って低いと感じたが、この調査の対象者の17.4%が3か月未満の短期留学であることを考慮すれば、ある程度納得がいく数字だ
数字は公開されてないが、当然、留学期間が長い方が「役立った」となる数字が多くなると思われる。

因みに「妨げとなった」は語学スコア取得者(=たぶん語学留学者)はたったの1.4%だったのに対して、博士号取得者は最高の7.5%にもなっている。

2.留学後の就職・進路について満足してるか?

・満足: 55.6%
・不満足: 13.3%
・どちらともいえない: 31.1%

*留学期間別にみると、満足度が57から60%ぐらいと高めなのが、6か月以上の長期留学で、6か月未満になると50%程になってしまう。
また不満足の人が一番多い留学期間は4年以上の18.8%だった。

3.留学は、今の仕事に役立っているか?

・非常に役立っている: 25.3%
・役立っている: 29%
・どちらともいえない: 23%
・あまり役立っていない: 10%
・全く役立っていない: 12.8%

*やはりこれも留学期間と相関がありそうだ。
期間が6か月未満の人の20%強の人が「全く役立っていない」と回答しているが、1年以上の期間の人は10%程になっている。

4. 留学で培って仕事で役立っていると思われるもの

・語学力: 46.3%
・異文化理解・活用力: 35.4%
・コミュニケーション能力: 32.5%
・チャレンジ精神: 22.4%
・専門性: 17.2%
・柔軟性: 12.8%
・人脈: 12.4%
・主体性: 7.6%

*「主体性7.6%」は意外に低いなあと思ったが、うがった見方をすると、日本の企業で働くのに今までは余り主体性は求められなかったのかもしれないなどと勘繰ったりしてしまう。

因みに「特にない」と回答した人も11.9%もいたことに驚いた。

ただ「仕事や就職」とは別に以下の調査もあるので書いておく。

●留学経験は今後の人生に役に立つか?

・はい: 93.1%
・いいえ: 6.9%


つまり「仕事には役立つものはなかったけど、人生には役立った」と思っている人も相当数いるということだ。

私たち留学カウンセラーの仕事としては、この最後の「留学が人生に役立った」という人たちの割合を限りなく100%に近づけることだと考えている。







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Appendix

留学仕事人

留学仕事人

留学プロデューサーとも呼ばれる。

「こうすればなれる留学カウンセラー」(リーダーズノート社刊)の著者

留学業界20年以上。世界の学校500校以上を視察。海外の業界紙や国際会議で日本の留学事情を発信している留学仕事人。日本だけでなく海外の留学業界事情にも精通。

何故か音楽も都市もソウル好き。往年のソウルダンサー。最近はサイクリングがマイブーム。愛車はコペン。

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