留学&キャリアとしての留学カウンセラー

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今年はどうなる?大学生の短期留学促進

まず冒頭で前回のブログで私が書いた、大学生の留学が2010年度から増えていることの原因分析として、文科省が始めたショートビジット(SV)が挙げられるとしたことに関して、私の間違いがあったことをお詫びしたい

大学関係者の方から「SV、SSは2011年度からの取り組みで、統計にある2010年度には直接関係ないはず」という指摘を受けた。

調べてみるとその通りで、単なる私の勘違いであったわけだ。今後は間違いの内容データの確認作業をよりきちんと行っていきたい。

では、どうして2010年度に前年対比で20%も急に数字が上がっているのか?

これに関して、指摘をしてくれた大学関係者にお聞きしたところ、データに基づく分析でないとした上で「国公立大学を中心に語学研修型の超短期留学が増えてきたことと、交換留学ではなく、One-wayの1-2セメスター程度の短期留学(第1セメスターは語学研修、第2セメスターで専門科目履修)が増えてきたことが理由ではないかと思います。特に、国公立大学では少し前まで、夏期や春期休暇中の語学研修あるいは海外研修は、かなり珍しかったと思いますが、今で当たり前になってきていると思います。」とお答えいただいた。

それにしても20%増というのは、大きな変動である。急に多くの大学が上記のような動きを行うきっかけはなんだったのだろうか?

確かに2009年あたりから企業がグローバル人材育成を求めだしたということはある。
是非、読者の皆さんの中で、「これでは」という理由があればお教えいただきたい。

さて、今回はそんなショートビジット(SV)の施策から、今後の大学生の短期留学促進を国が現在どのように進めようとしているのかの

一端をご紹介したい。

3か月未満の短期留学や交流プログラムを促進するSVやSSは、2011年度と2012年度をもって終了している。
気になって結果を調べたところ

2011年度 SV 174大学 477プログラム 11,369人
2012年度 SV 137大学 273プログラム 6,683人


例の仕分けで予算が削減された2012年は人数はだいぶ減っているが、それでも約6700人の申請があった。

さて、このプログラムが終了してしまって2013年度はどうなるのか?

実は、「留学生交流支援制度」という名前のもとに、以前の短期留学支援(3ヵ月以上1年未満プログラム向け)のプログラムと一緒になって生き残っている。
来年度のこの制度は「8日以上1年未満のプログラム」が支援対象になっている。

そして注目したいのは、なんと10,000人の概算要求をしているということだ。
2012年度がSV、SS、短期で8,580人ということなので、数を増やしているということになる。

昨年、グローバル人材育成推進事業に選ばれた42大学が、留学プログラムの参加人数を増やすこともあり、当面は日本の大学生の海外留学数は増加すると思われる











日本人大学生の留学トレンド

日本人留学生の減少についてメディアが取り上げる中、実は日本の大学生の留学は増加傾向にある。

JASSOが出す「平成22年度協定等に基づく日本人学生留学状況調査結果」によると2010年度に留学をした学生数は28,804人で、前年度の23,988人から20%も増加している。


一番伸びたのが1週間から3か月までの短期留学で、対前年から1,400人近くの増加である。

これは、文科省が2年前から始めた大学のショートビジット(3ヵ月未満の留学や海外国際交流)プログラムへの参加に対しての助成金提供が大きいと思われる。(対象者には月額8万円が支払われる。)

また、ここ数年多くの大学がグローバル人材育成のためのプログラムを充実させ、学生に留学を促しているというのも留学生増の要因になっているであろう。

そして、昨年から始まった文科省の「グローバル人材育成推進事業」に選ばれた42大学は、今後5年間のさらなる留学プログラム参加者増を数値目標を持って取り組んでいる。

このような流れにある中で、今後も日本人大学生の留学は増加すると思われる。

一方、留学をしない人たちのメンタリティーをします面白いデータがある。

リクルートが2011年7月に発表した「進学センサス2011」に「大学進学者の留学意向」という部分がある。

それによると:

大学進学者が留学したいと思わない理由(上位3つ):

1.費用が高いから: 47.9%
2.英語が苦手だから: 44.3%
3.海外の治安に不安があるから: 29.4%


まだ相変わらず日本人留学生の減少報道などを受け、若者の内向き論を持ち出す人がいるが、内向きの原因は単なる経済的な理由によるもののようだ。

その意味では、国が経済的な援助を留学する人に対してすることはいいことだと思うが、本当にもっと大きなトレンドを作るには「大学のプログラム(それもJASSO認定の)に参加する人だけ」ではなく「JAOSのような業界団体に加盟している留学エージェントのプログラムにも助成すべき」ということを是非再度訴えたい。

そのほうがより効果的に日本人留学生を増やせると確信している。



グローバル人材育成関連予算と今年の初仕事

昨年末ある国の政府関連機関とResearch Consultantの契約をしました。
日本の留学マーケットに関してのレポートを作り、その国でプレゼンをする仕事です。

契約から2か月以内にレポートを完成させないといけないので、今年は正月からレポートを書くためのリサーチをしています。

日頃、グローバルや留学というキーワードでストックしてきた、膨大な情報を整理するだけで一仕事でしたが、自分の頭の中も一緒に整理できてとてもよかったです。

その過程で出てきた、文部科学省がH25年度の予算として要求している、グローバル人材育成関連予算の金額は今年度も膨大です。

− グローバル人材育成推進のための初等中等教育の充実 8億8000万
− グローバル人材育成のための大学の国際化と学生の双方向交流の推進 474億7500万


この中にはアウトバンドとインバウンド両方の留学促進のための予算も含まれますが、以前と比べるとアウトバウンド留学の予算はここ数年相当大きくなってきています。

今年の初仕事は、実はもう一つありました。

これも昨年末に正式に決まったのですが、ある出版社から依頼を受け、2冊目の留学の本を出すことになり、元旦から執筆を開始しました。
5月までに書き終える契約ですが、自分の中では3月中の脱稿を目指しています。

そんなことで、最近は資料収集や執筆の毎日ですが、今年も留学促進や国際交流、留学カウンセラーの育成の活動を頑張っていきたいと思います。

今年もよろしくお願いします。




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留学仕事人

留学仕事人

留学プロデューサーとも呼ばれる。

「こうすればなれる留学カウンセラー」(リーダーズノート社刊)の著者

留学業界20年以上。世界の学校500校以上を視察。海外の業界紙や国際会議で日本の留学事情を発信している留学仕事人。日本だけでなく海外の留学業界事情にも精通。

何故か音楽も都市もソウル好き。往年のソウルダンサー。最近はサイクリングがマイブーム。愛車はコペン。

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