留学&キャリアとしての留学カウンセラー

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フィリピン留学の今後

日本でフィリピン英語留学が注目を集め出してから、1年ちょっとたった。

日本でもフィリピン留学を扱うエージェントはどんどん増え、昨年のフィリピン政府観光局主催のフィリピン留学フェアは大勢の人が参加した。

NHKやAERAなどの日本のメディアだけでなく英国の留学業界誌のStudy Travel Magazineにもフィリピン留学のことが取り上げられた。

5年以上前から、フィリピン留学の可能性を信じて、日本に紹介してきた自分としてはこのような動きはとてもうれしく思っている。

一方、まだフィリピン留学を勝手な先入観で否定する人たちもいる。

「危ない」「ちゃんとした英語が学べない」などなど。
これらのコメントは消費者を馬鹿にしたコメントだ。実際、この10年で韓国人を含め何十万人以上の学生や社会人が、フィリピン留学をしている。

情報の流布が瞬時にできるこの時代に、本当に彼らが言うような粗悪品なら、10年も生き残れるはずはないのだ。

25年以上の業界経験の中で、欧米やアジアの600以上の学校を視察し、実際多くの学生を留学させ、彼らのフィードバックを知っている、目利きの私が見てその可能性を指摘したのは、勝手なイメージだけで、批評をしているものと重みが違うはずだ。

今週1週間ほど、フィリピンに出張する。
今回はマニラとセブに行く。

マニラではフィリピンの英語学校で協会を作るアドバイスをする。
また最近開校した、次世代の学校も再度視察する予定だ。



フィリピンの英語学校業界も、学校間の競争だけでなく業界としてより品質ををコントロールすることが必要なフエーズになってきていると思し、マーケティングもAllフィリピンでやっていく必要がある。

まだまだ日本人と韓国人マーケットだけで考えている学校は多いが、欧米や南米にも目を向けて、フィリピン留学の魅力を発信する段階に来ていると思っている。

そのためにも私としては様々なアドバイスを今後もしていきたいと思っている。



Pathwayプログラムという画期的なビジネスモデル

先日、イギリス生まれの教育ビジネス会社で現在、イギリス、アメリカ、中国の大学とパートナーシップを組んで留学生向けのプログラムを運営しているINTOのエージェント向け説明会に出て、改めてPathwayプログラムという留学生向けのサービスは画期的だと再認識した。


INTOのエージェント向け説明会

私がここで定義するPathwayプログラムとは、大学進学を目指す留学生に英語だけでなく、大学1年次の基礎科目の授業も行い、そのプログラムを無事終了すると、特定の大学の2年次に編入ができるというプログラムだ。

そもそもこの形態のサービスを初めて開発したのは、私が知る限りオーストラリアの会社のNavitasの前身のPIBTだと記憶している。彼らがそのプログラムをオーストラリアのパースにあるEdith Cowan University向けに作ったのは1994年だ。
このプログラムが大当たりして、その後オーストラリアの他の州の大学へのPathwayプログラムの機関を次々に創り、そして、それを束ねて設立したのがNavitasという会社だ。現在この会社は英語教育部門やキャリア部門などを抱え、オーストラリア株式市場に上場している。


留学生の進学準備のための英語教育をビジネスとする機関は昔からたくさんあった。アメリカがベースのELSが最も歴史のある会社で今世界最大規模だと思う。現在彼らはアメリカの50大学以上のキャンパスで英語教育プログラムを運営している。カナダやオーストラリアでは英語学校で進学準備プログラムを運営している。因みにELSはベルリッツの子会社で、ベルリッツはベネッセの子会社なので、ELSの実質的なオーナーはベネッセということになる。


このビジネスモデルは、現在ELS以外も様々な会社が規模は小さいが行っている。大学の施設を借りて、キャンパス内で独自の英語教育を行うとともに、大学入学手続きのサポートをするというモデルだ。

このモデルと違ってPathwayと私が定義するモデルは、大学1年次の基礎科目までプログラムでやってしまうということだ。しかも、多くの場合、英語と基礎科目までやっても時間のロスがないようにスケジュールが組まれている。ご存知のように一般の大学の年間スケジュールの中には、長い夏休みなどの学校に行かない期間があるが、Pathwayプログラムだと、休みの期間がほぼなく集中的に勉強をするため、時間のロスがないのだ。

そして、留学生が一番大変な苦労をする進学1年目の授業を、留学生向けのプログラムで受けることができるというのも、留学生にはありがたい。

また、このビジネスモデルが優れているのは、全面的に留学エージェントを使った学生リクルートを前提に作られていることだ。INTOもNavitasも基本的には自分たちが留学希望者に直接Pathwayプログラムを紹介して販売することはしない。

全てそれぞれの国にある提携留学エージェント経由で学生リクルートをしている。そのため彼らは世界中に提携エージェントのネットワークを持っている。そしてエージェントがそのプログラムを売りたくなる仕組みも考えられている。

留学エージェントにとってもPathwayプログラムは単なる現地での英語準備プログラムを販売するより魅力がある。なぜかというと、通常、エージェントがコミッションをもらえるのは初めに行った英語教育の期間だけで、学生が大学に進学すると、そこでのコミッションはもらえないのだ。

でもPathwayプログラムだと英語教育の部分+基礎科目教育の部分、そしてINTOなどはその後の大学編入後、卒業までのコミッションももらえるのだ。これはエージェントにとって大きな収入になる。

私が画期的と称したのは、このように「学生」「Pathwayプログラム運営会社」「留学エージェント」の3者がWin-win-winになるビジネスモデルであるということだ。

現在、世界でこのPathwayプログラムの提供会社で最大規模なのがINTOとNavitasだ。

Navitasはオーストラリアの大学での展開が一番多く、カナダ、アメリカは今後規模を大きくする動きにある。

INTOはイギリスの大学での展開が多く、現在アメリカの拡張を視野に入れ、最近アメリカの投資会社から資金を調達した。中国の大学との提携も進めている。

この2つの会社は今後も大きく躍進していくと思っている。

このように、今後も世界中から多くの進学留学希望者がこのPathwayプログラムを経由して大学入学をしていくであろう。



H25年度文部科学省留学関連予算予定額

文部科学省のサイトで来年度の予算についての情報が発表されている。

今回はその中で、直接的にも間接的にも留学に関連がありそうなものを紹介したいと思う。

高校生の留学促進: 1.9億円
  300人の高校生の留学支援金や留学フェアの開催など

国際バカロレアの趣旨を踏まえた教育の推進: 0.15億

日本人若手英語教員米国派遣事業: 2.41億

大学教育のグローバル展開力の強化: 96.62億
  この中に昨年42大学が選ばれた「グローバル人材育成推進事業」が入っている。

学生の双方向交流の推進: 335.46億
  内日本人学生の海外交流の推進は36.25億で長期派遣分200人、短期派遣分10,000人が入っています。一番のウェート占めるのはやはり受け入れの方で、294.5億円が配分されている。

このように来年度もインバウンドとアウトバウンドの留学促進に繋がる、様々な事業にとても大きな予算がかけられる予定だ。

是非、これらの予算を有効に使って日本の国際化を進めていってほしいものだ。






  

受け入れ国政府関係者と留学エージェントから聞く日本人留学動向

先週、毎年恒例の留学先政府機関関係者と一般社団法人JAOS海外留学協議会との会合があった。

今回はアメリカ大使館(商務部、広報・交流部、領事部査証課)、日米教育委員会、オーストラリア大使館、カナダ大使館、ブリティッシュカウンシルの方たちとJAOS会員各社とJAFSAなどが集っての会合で、錦糸町のAIG研修センターで行われた。




まず、政府関係者からそれぞれの国の昨年の留学受け入れ動向や、留学促進の取り組みについての報告があった。そして、次に留学エージェント各社の昨年の大まかな実績や景況感等の報告があった。

政府関係の留学生の昨年の統計は、まだ出てきていないが、査証の発給件数や留学フェアなどの参加者人数を見ると、どこの国もここ数年日本人が増加している傾向と診ているとのことだった。

直接希望者留学生と毎日関わっているエージェントサイドでは、はっきり取り扱いの数が増加しているとの報告が相次いだ。

以下、皆の報告からおおむね見て取れる傾向だった。

・大学生の留学の大きな増加
・中高生の短期留学の増加
・小中生のサマースタディツアー参加者の増加
・留学フェアなどのイベント参加者の増加
・フィリピン留学の増加
・シンガポール・マレーシアなど比較的新しい留学先への需要が出てきた
・IELTS受験者の大きな増加


1年に1回のこの会合は、政府関係者と業界関係者が胸襟を開き、お互いの情報を共有し、対話と協力を促すとても良い機会になっている。

今後も協力体制を大切にして、お互いに留学促進活動を進めていきたい。







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Appendix

留学仕事人

留学仕事人

留学プロデューサーとも呼ばれる。

「こうすればなれる留学カウンセラー」(リーダーズノート社刊)の著者

留学業界20年以上。世界の学校500校以上を視察。海外の業界紙や国際会議で日本の留学事情を発信している留学仕事人。日本だけでなく海外の留学業界事情にも精通。

何故か音楽も都市もソウル好き。往年のソウルダンサー。最近はサイクリングがマイブーム。愛車はコペン。

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