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Pathwayプログラムという画期的なビジネスモデル

先日、イギリス生まれの教育ビジネス会社で現在、イギリス、アメリカ、中国の大学とパートナーシップを組んで留学生向けのプログラムを運営しているINTOのエージェント向け説明会に出て、改めてPathwayプログラムという留学生向けのサービスは画期的だと再認識した。


INTOのエージェント向け説明会

私がここで定義するPathwayプログラムとは、大学進学を目指す留学生に英語だけでなく、大学1年次の基礎科目の授業も行い、そのプログラムを無事終了すると、特定の大学の2年次に編入ができるというプログラムだ。

そもそもこの形態のサービスを初めて開発したのは、私が知る限りオーストラリアの会社のNavitasの前身のPIBTだと記憶している。彼らがそのプログラムをオーストラリアのパースにあるEdith Cowan University向けに作ったのは1994年だ。
このプログラムが大当たりして、その後オーストラリアの他の州の大学へのPathwayプログラムの機関を次々に創り、そして、それを束ねて設立したのがNavitasという会社だ。現在この会社は英語教育部門やキャリア部門などを抱え、オーストラリア株式市場に上場している。


留学生の進学準備のための英語教育をビジネスとする機関は昔からたくさんあった。アメリカがベースのELSが最も歴史のある会社で今世界最大規模だと思う。現在彼らはアメリカの50大学以上のキャンパスで英語教育プログラムを運営している。カナダやオーストラリアでは英語学校で進学準備プログラムを運営している。因みにELSはベルリッツの子会社で、ベルリッツはベネッセの子会社なので、ELSの実質的なオーナーはベネッセということになる。


このビジネスモデルは、現在ELS以外も様々な会社が規模は小さいが行っている。大学の施設を借りて、キャンパス内で独自の英語教育を行うとともに、大学入学手続きのサポートをするというモデルだ。

このモデルと違ってPathwayと私が定義するモデルは、大学1年次の基礎科目までプログラムでやってしまうということだ。しかも、多くの場合、英語と基礎科目までやっても時間のロスがないようにスケジュールが組まれている。ご存知のように一般の大学の年間スケジュールの中には、長い夏休みなどの学校に行かない期間があるが、Pathwayプログラムだと、休みの期間がほぼなく集中的に勉強をするため、時間のロスがないのだ。

そして、留学生が一番大変な苦労をする進学1年目の授業を、留学生向けのプログラムで受けることができるというのも、留学生にはありがたい。

また、このビジネスモデルが優れているのは、全面的に留学エージェントを使った学生リクルートを前提に作られていることだ。INTOもNavitasも基本的には自分たちが留学希望者に直接Pathwayプログラムを紹介して販売することはしない。

全てそれぞれの国にある提携留学エージェント経由で学生リクルートをしている。そのため彼らは世界中に提携エージェントのネットワークを持っている。そしてエージェントがそのプログラムを売りたくなる仕組みも考えられている。

留学エージェントにとってもPathwayプログラムは単なる現地での英語準備プログラムを販売するより魅力がある。なぜかというと、通常、エージェントがコミッションをもらえるのは初めに行った英語教育の期間だけで、学生が大学に進学すると、そこでのコミッションはもらえないのだ。

でもPathwayプログラムだと英語教育の部分+基礎科目教育の部分、そしてINTOなどはその後の大学編入後、卒業までのコミッションももらえるのだ。これはエージェントにとって大きな収入になる。

私が画期的と称したのは、このように「学生」「Pathwayプログラム運営会社」「留学エージェント」の3者がWin-win-winになるビジネスモデルであるということだ。

現在、世界でこのPathwayプログラムの提供会社で最大規模なのがINTOとNavitasだ。

Navitasはオーストラリアの大学での展開が一番多く、カナダ、アメリカは今後規模を大きくする動きにある。

INTOはイギリスの大学での展開が多く、現在アメリカの拡張を視野に入れ、最近アメリカの投資会社から資金を調達した。中国の大学との提携も進めている。

この2つの会社は今後も大きく躍進していくと思っている。

このように、今後も世界中から多くの進学留学希望者がこのPathwayプログラムを経由して大学入学をしていくであろう。



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留学仕事人

留学仕事人

留学プロデューサーとも呼ばれる。

「こうすればなれる留学カウンセラー」(リーダーズノート社刊)の著者

留学業界20年以上。世界の学校500校以上を視察。海外の業界紙や国際会議で日本の留学事情を発信している留学仕事人。日本だけでなく海外の留学業界事情にも精通。

何故か音楽も都市もソウル好き。往年のソウルダンサー。最近はサイクリングがマイブーム。愛車はコペン。

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