留学&キャリアとしての留学カウンセラー

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内向き志向の誤解と 留学指導要領の必要性

11月号の月刊「高校教育」(学事出版)という高校の校長先生や教師向けの定期刊行雑誌に、私のインタビュー記事が掲載された。



タイトルは「 内向き志向の誤解と留学指導要領の必要性」



私なりに高校教育の現場の方たちに問題提起をさせていただいた。
今回はその記事の全文を紹介したいと思う。


> > ##タイトル
> > 内向き志向の誤解と留学指導要領の必要性
> >
> > ##プロフィール
> > 日本認定留学カウンセラー協会
> > 代表幹事
> > 星野達彦氏
> >
> > 1960年生まれ。1986年から留学事業のキャリアを積み、1万人以上の留学実現をサポートしてきた。大学・政府関連機関主催の留学イベントなどでの講演もこなす。近著に「英語はアジアで学べばうまくいく」がある
> >
前文
> > グローバルに活躍できる人材の育成が叫
> > ばれる一方で、若者の内向き志向が指摘さ
> > れている。文部科学省の発表によれば、日
> > 本から海外への留学者数は2004年の8
> > 万2945人をピークに、最新のデータ(
> > 2010年)では5万8060人と下降の
> > 一途を辿っている。

> > しかし、留学カウンセラーとして、これ
> > まで1万人以上の若者の留学をサポートし
> > てきた星野達彦氏は「若者は内向きではな
> > い」「教員が阻害しているケースもある」
> > と話す。
> >
> > ##本文
> >
> > 若者は「外向き」になっている
> >
> > 星野 まず始めに、マスコミ報道などによ
> > り、若者は内向きになっていると思われが
> > ちですが、その元となっているデータにつ
> > いて話させてください。

> > ――元となっているのは、毎年2月に文部
> > 科学省が発表する「『日本人の海外留学者
> > 数』及び『外国人留学生在籍状況調査』に
> > ついて」ですね。日本から海外への留学者
> > 数が減っていることから、「若者が内向き
> > 志向になっている」とメディアを通し伝え
> > られています。

> > 星野 この調査はOECD等の統計を文部
> > 科学省が集計したものですが、今年発表さ
> > れたものは、2010年の統計を集計した
> > ものです。現状をきちんと伝えているとは
> > 言い難い。

> > また、留学者の定義が「正規過程に属す
> > る者」などに限られているため、短期での
> > 語学留学などが含まれておりません。この
> > 調査結果だけを見て、「若者が内向きにな
> > っている」と考えるのは早計です。

> > ――複数の留学支援会社などの顧問をされ
> > ていますが、現場からはどんな声が上がっ
> > ていますか?

> > 星野 内向きとは逆の声です。大学生と、
> > 中高生の短期留学については、どの会社に
> > 行っても増えていると言います。なぜ増え
> > ているかと言えば、やはり企業の変化でし
> > ょう。英語を社内公用語化する企業が出て
> > きたり、外国人を積極的に採用する企業が
> > 増えてきたり、海外進出なしには成長が止
> > まってしまう――そうしたメッセージが、
> > 若者、その親世代に、確実に伝わっている
> > 結果だと思います。

> > 実際、文部科学省とは逆の調査結果もあり
> > ます。JASSO(独立行政法人日本学生
> > 支援機構)の調査では、学校が把握してい
> > る範囲ですが、大学間協定などに基づかな
> > い短期の私費留学なども「留学生」として
> > カウントしており、より実態に近いと言え
> > ます。

> > ――確かに調査結果(平成23年度協定等に
> > 基づく日本人学生留学状況調査結果)を見
> > れば、5年前の同調査の2万3633人か
> > ら3万6656人と増えています。地域別
> > に見ると、アジアが2倍近い1万1688
> > 人まで増えています。

> > 星野 はい。かつては英語留学と言えば、
> > 欧米中心でしたが、今は変わりました。経
> > 済の中心が欧米からアジアへ移ろうとして
> > いるいま、アジアへ留学し、そこで経験を
> > 積むことは、就職や転職といったキャリア
> > に非常に有効なものとなります。私は18
> > 86年から留学カウンセラーの仕事を始め
> > 、この26年間で世界各国の語学学校約60
> > 0校を見てきました。いまはコスト面など
> > でもお得なアジア留学を勧めています。
> >
> > 「留学指導要領」が必要
> >
> > ――アジア留学の優位性は、星野さんの著
> > 書「英語はアジアで学べばうまくいく」に
> > 書かれていますね。だけど実際は、まだま
> > だアジア留学と言っても、アジアのどこが
> > 英語圏なのか、それさえ知られていないの
> > が現実ではないでしょうか?

> > 星野 アジア留学に限らず、欧米留学に関
> > する最低限の知識も持っている人は一握り
> > です。特に学校の先生のなかに、そうした
> > 知識を持った人がいないことに危機感を感
> > じます。中高生の場合、「留学したい!」
> > と思ったときにまず相談する相手は先生だ
> > からです。ネガティブな反応をする先生も
> > 少なくありません。

> > ――ネガティブな反応とは?
> > 星野 実際に多いのが、留学したいという
> > 生徒に対し、「そんなこと考えないで、受
> > 験勉強をして、日本の大学に行きなさい。
> > そして、日本の大学のプログラムを通し留
> > 学に行きなさい」というものです。

> > しかし、高校を卒業して海外の大学に進学
> > にするのと、日本の大学に籍を置いたまま
> > 短期留学するのとでは、得られる世界観が
> > まったく異なります。結果として、若者の
> > 成長の芽を摘むことになってしまう。先生
> > たちも留学の相談をされたときに、最低限
> > の知識がないといけません。

> > ――最低限の知識とは何でしょう?

> > 星野 一口に留学と言っても、語学留学と
> > 進学の違い。留学先の各国の特徴――いま
> > なら欧米だけではなく、アジアにも目を向
> > ける必要があります。時代とともに留学の
> > デスティネーションも変わっているため、
> > 留学経験のある先生が過去の経験だけで話
> > すことにも危うさを感じます。

> > ――とはいえ、留学経験さえない先生が多
> > いのが実情ではないでしょうか?

> > 星野 そこで僕らみたいな留学カウンセラ
> > ーの知識、経験が役立つのではないかと思
> > っています。どこの学校に行っても保険の
> > 先生はいますよね。病気になればそこに行
> > きます。

> > だったら同じように、留学に行きたいと
> > なったとき、相談するプロが必要なのでは
> > ないでしょうか。大学に行ったとしても、
> > 国際交流センターなどに必ず留学のプロがいる
> > わけではありません。英語も話せな
> > い、ただジョブローテーションで回ってき
> > た職員が担当している場合があるのが現状です。

> > ――若者が内向きだなんて言う前に、彼ら
> > を支援していく対策が必要ですね。

> > 星野 はい。ただ、JAOS(一般社団法
> > 人海外留学協議会)が、プロの留学カウン
> > セラーを学校に派遣する取り組みを行って
> > いますが、ほとんど要請はないようです。
> > 対策とともに、先生たちの意識を変えてい
> > く必要があります。グローバル化が叫ばれ
> > るなか、生徒から留学相談をされたときに
> > 「知らない」ではすみません。

> > 私は学習指導要領の「留学版」が必要だ
> > と思っています。すなわち「留学指導要領」
> > です。留学に関する情報はもちろん、グロ
> > ーバル化した時代の採用がどう変わってき
> > ているかなどの情報も必要でしょう。我々
> > の業界から有志を募って作っていけないか
> > 、本気で考えているところです。








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留学仕事人

留学仕事人

留学プロデューサーとも呼ばれる。

「こうすればなれる留学カウンセラー」(リーダーズノート社刊)の著者

留学業界20年以上。世界の学校500校以上を視察。海外の業界紙や国際会議で日本の留学事情を発信している留学仕事人。日本だけでなく海外の留学業界事情にも精通。

何故か音楽も都市もソウル好き。往年のソウルダンサー。最近はサイクリングがマイブーム。愛車はコペン。

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